私は最強ビンボー女!
「青菜。知り合いだろうと、関係ないからね。」


綺麗な笑みだが、その口調が有無を言わせぬ威圧感があった。




青菜は・・・・・





驚くことに、フッと笑った。







「うん。そうだよ、葉月。関係ない。

私は、ただ守るだけ。」




決然と言い放った青菜は、ナァのほうに歩いていった。


そして、ふわりとナァを抱きしめる。






「ナァちゃん・・・。ナァちゃんは、私が守るからね。

絶対絶対、守るからね。」



ぎゅぅっと、抱きしめる力が強くなっていくのが分かった。






「絶対に・・・守るから。」


凛とした声。




かすかに見えた顔は、何かに耐えているようだった。


鋭い光を宿す瞳は、ギッと何かを睨んでいて。

口は、真一文字に結ばれていた。






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