私は最強ビンボー女!
「私、守られないけどね?」


「え?」


キョトンとした顔で首を傾げる下っ端くんに、笑いかけた。



「守る必要なんてないよ。

私は、最強青菜様。

おそらく、この族のなかでだって、最強だよ。


それに――」



私は、困惑している下っ端くんから、視線を天井に向けた。




「私は、1人で生きていくから。

本当は、仲間なんて、いらないんだ・・・――」






そう。


いらないの。



仲間も、温もりも。





だって私は、欲しくない―――。







そっと視線を下っ端くんに戻し、微笑みかけた。


「私は、1人で大丈夫だから。

守らなくて、いいからね?」


というか、守らないで。

その言葉は、ぐっと押しとどめた。





< 391 / 836 >

この作品をシェア

pagetop