私は最強ビンボー女!
緋月ちゃんのお願い
――午前2時ちょうど。
パトカーに緋月ちゃんと激弱のオニーサンを乗せて、警察署についた。
もちろん、私も同乗した。
健一さんは帰れって言ったけど、私は頷かなかったんだ。
かなりの押し問答の末、結局健一さんが折れた。
・・・・・・ねぇ、誰が帰るのさ。
私は葉月を知ってるのに。
健一さんはオニーサン達をどこか別室に押し込んだ。
私は突然倒れた緋月ちゃんを、奥にあった黒いソファーに寝かせた。
健一さんは戻ってくると、私に茶封筒を差し出した。
「ボーナスと、感謝料。
ありがとな、緋月ちゃん運んでくれて。」
中には、10万円が入っていた。
ボーナスと・・・感謝料。
素直にありがたいと思えたから、健一さんに両手を合わせた。
「健一さん、感謝。」