私は最強ビンボー女!
「はは・・・やっぱり。」


健一さん、声大きいからなぁ。


ま、でも。

それじゃ、私が"葉月"を知ってるってとこは聞いてなかったってことか。


「健一さんは、落ち着きましたか?」


「あぁ。おかげさまでな。」


健一さんはそう言ってすっくと立った。

緋月ちゃんは、不思議そうに私達を見て。


「あの、何があったんですか?」

おずおずと聞いてきた。


「うーん・・・。打ち明け大会?」


「大会じゃねぇだろ。お前が打ち明けただけなんだから。」


「あー。そっかぁ。」


ハハハと笑った私を見て、緋月ちゃんはもしかしてというように、私を見た。





「あの・・・狩人さんって、女なんですか?」



・・・・・・・・・・・・あ。


やべ。

思いっきし普段の声と口調になってた。



健一さんを窺い見る。


「バラしても?」


「・・・・・・ハァ。しょうがねぇだろ。」


渋々健一さんが頷いたので、私はフードに手を掛けた。




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