私は最強ビンボー女!
「うん。会わせられるように、頑張る。」



静かに、でもキッパリと言った。






何も知らないけど。


分からないけど。




緋月ちゃんが真剣なんだってことは。

必死なんだってことは。


痛いくらいに分かったから。







私に、断る理由はない。




緋月ちゃんは、頭を下げたまま言った。






「ありがとう・・・ありがとうございますっ・・・・・・」












黙って私達を見ていた健一さんが、ポンと緋月ちゃんの肩を叩いた。


私と緋月ちゃんを交互に見ながら、健一さんは優しく言った。



「そろそろ、帰りな。」




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