私は最強ビンボー女!
私は頷いた。


緋月ちゃんも頷き、頭を上げた。

そして、私に携帯を差し出す。



「あの、番号交換してくれないかな?」


私はニッコリ笑って頷いた。


「勿論。連絡手段は必要だもんね。」



私と緋月ちゃんはそうして携帯番号を交換し、外へ出た。


健一さんは、緋月ちゃんを真っ直ぐ見て、強い口調で言った。



「もう、夜中にふらふらするなよ。

それと、ちゃんと飯食えよ?

倒れたのは、どーせ睡眠不足と栄養失調だろうからな。」



緋月ちゃんは恥ずかしそうに、呟いた。


「すみません・・・。

2回も、お世話になりました。」


「えっ!2回も倒れたの!?」



驚いて聞けば、緋月ちゃんは「へへ」と笑いながら頷いた。


呆れたように健一さんが説明してくれた。



「前に補導したときも、ぶっ倒れたんだよ。

で、病院連れてったら、睡眠不足と栄養失調って言われたんだよ。

お前、医者に言われたのに、今日も夜中ふらふらしてっし。

飯も食ってねぇみたいだし。」


健一さんは、そう、言葉を区切った。

そして。




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