私は最強ビンボー女!
「いい加減にしろっ!!!」


と、緋月ちゃんの頭にチョップをお見舞いした。


緋月ちゃんは頭を抱えて。


「うぅー・・・痛いぃー」

と呻いた。



健一さんはフンッ!とそっぽを向いて。


「自分を大事にできないお前が悪い。」



と、怒りながら言った。



緋月ちゃんは、つと俯いて言った。


「大事になんか、できませんよ・・・」




"犠牲"


"償い"




緋月ちゃんを縛り付けてるのは――何?




健一さんは俯いた緋月ちゃんを見て、ため息をついた後。



ぐしゃぐしゃと緋月ちゃんの頭を乱暴に撫でた。



「わ、わ、わ・・・髪の毛ぐちゃぐちゃ・・・・・・」



情けない顔になった緋月ちゃんに、健一さんは言った。


「自分を大事にしろ。

じゃなきゃ、葉月の犠牲が無意味になる。」




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