私は最強ビンボー女!
じっと、林の瞳を見つめている敦さん。


林は、ギラギラ光る瞳で敦さんを睨んでいた。




「どうしてっ・・・・・・青菜を取らなかったのよ。」


林の声は、震えていた。




その震えは・・・怒りゆえか。


それとも―――――?






敦さんは黙って、視線を逸らす。



林は、両手を下げ、ぐっと握り締める。






「知ってたはずよ。

青菜の母親を迎えに行くということは、死ぬかもしれないってことだって。


青菜の母親の居場所を知ったのなら、それぐらいおのずと解るはず。



なのにっ・・・・・・手紙1つ残して行って・・・・・・

青菜のこと、考えなかったの!?」



真っ直ぐに睨む続ける林を見ずに、敦さんはボソリと言った。



「・・・考えた。考えた・・・・・・けどっ・・・俺は、俺には、海が必要でっ・・・・・・」



苦しそうに呟かれた言葉を聞いた林は、スッと目を細めて・・・


・・・―――冷笑した。




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