私は最強ビンボー女!
私は泣きべそをかきつつ、必死に逃げる。


青菜様の足の速さをなめんなよ!!!




「お、おお、お化けなんてばっかさぁ!

お化けなんて・・・くっずさぁ・・・うぅ・・・怖・・・くなんて、ない、さぁっ!!!」


お化けなんて弱いさ!という、自分で作った替え歌を呟きつつ、逃げまくる私。



ちなみに、この替え歌は幼稚園の年長さんのときに、一生懸命作った。

自信作だ。



ついでに言うと、お化けは怖いけど夜は怖くない私。


なぜなら、夜は私の仕事場であって、お化けに遭遇したことは皆無だから。


経験上、夜は弱い奴=不良達がわんさかしてるだけっていう認識しかないから。




だからお化けはいない・・・とか思っていたのに。



なんで今日出てくんのぉ!?

しかもなんか怒ってるっぽかった!!!


意味不明!!!







何個目かの曲がり角を左に曲がった時――



「源蔵さん!!!」




源蔵さんがこっちに向かって歩いてきていることを認識できた。





< 516 / 836 >

この作品をシェア

pagetop