私は最強ビンボー女!
葉月は訝しげに私を見た。


源蔵さんは、「ほほう」と笑った。

「頭の中、整理できたみたいだな。」


私も源蔵さんに笑い返した。

「おかげ様で、ね。」


葉月は私と源蔵さんを交互に見て、不思議そうに聞いてきた。

「そういえば、2人っていつ知り合ったの?

頭の中の整理って?」



葉月が不思議がるなんて、レアすぎる!

とかちょっと感動しながらも、私は唇に人差し指を添えた。


「秘密。今はまだ、ね。お祖母ちゃんに言う時、葉月にも聞かせてあげるから。」



葉月は「ふぅん」と頷いた。


「葵様に話すときに、聞かせてもらえるのなら、別にそれでいいわ。」


「ふはっ。さすが葵様大好きっ子。」


「悪い?」


「全然!」


ただちょっと面倒だけどね、っていうのは、言わないでおいた。




「じゃ、葉月行きましょっか!

あ、源蔵さんも来てよ!」


「青菜なんかが私に指図しないで。

でも、行くよ。」


「ハハッ!じゃ、お言葉に甘えて俺も行きますか!」


私、葉月、源蔵さんの3人は、そうして糞ババァのところへ向かったのだった。




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