私は最強ビンボー女!
「頼んだ?なんでだい?」

お祖母ちゃんは怪訝そうに首を傾げた。


私は、射止めるようにお祖母ちゃんを見た。

睨むかのように、強く、強く、お祖母ちゃんのコバルトブルーを見つめる。



「私が、何も知らなかったからだよ、お祖母ちゃん。

何も知ろうとしなかったから。

でも、本当は知らなきゃ駄目だったから。

だから、お祖父ちゃんに教えてって頼んだの。」



お祖母ちゃんは、私を見つめ返した。

強い視線で、しっかりと。


「・・・・・・そう。そう思ったか、青菜。

敵だというのに、知りたいと?」


私はカラッと笑った。


「敵だからこそ、でしょ?

敵のこと何にも知らないで戦いを挑むなんて、無謀じゃない。」


お祖母ちゃんは私の言葉に、「ふむ」と頷き、ふっと笑った。


「確かに、の。何も知らないで戦うのは、無謀じゃな。」


「でしょ!」

私は得意げに胸をそらした。



「じゃあ、青菜は無謀だから喜代治に教えてと頼んだということか?

敵だから?」


お祖母ちゃんのその言葉に、私は胸をそらすのを止めて、代わりにじっとお祖母ちゃんを見た。



「それも、勿論あるんだけどね?それだけじゃなくてさ・・・」


私は言葉を切り、淡く微笑んだ。




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