私は最強ビンボー女!
「ほら、私達ってさ。仮にも家族じゃん?

だから、何一つ知らないままでいいなんて、思えなかったんだよね・・・。」


私の言葉を聞いた糞ババァは、まじまじと私を見た。



「家族だと、思っていたのかね?」


私は静かに頷いた。

おぼろげな笑みを浮かべながら。


「思ってた・・・というよりも、事実だし。

変わらないし、変えられない、絶対的な事実じゃん。」



確かな血の繋がり。

それは、切れることなんてないじゃない。




糞ババァは、納得いかないというように、顔をしかめて言う。


「でも、認めない、という手もあったじゃろうに。」



私はぷはっ!とふきだした。


「お生憎!私、認めないほど馬鹿じゃないよ。

お祖母ちゃん、分かってないなぁ。


認めないんなら、そもそもこんな状態になんか陥らせないで、ほっぽり出してるよ。

『お母さん、後はよろしくね!』って、1番最初にさ。」



お祖母ちゃんは「あ」というように口を開け、頷いた。



「そうか・・・そうじゃの。」



呟いたお祖母ちゃんに、私は頷きかけた。


「認めないよりさ、変わらない事実を受け入れて、

何かを変えるために前へ進む方が、ずっといいでしょ?」



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