私は最強ビンボー女!
そうだ。

きっとそう。


お祖母ちゃんの素の性格の、端っこが、ちらっと見えたんだ。



そう分かった途端、胸がきゅぅっとなった。





思ってる。

想ってる。


今でも変わらず、お母さんのこと、愛しいんだよ。



変わってなんか、ないんだ。





――やっぱりやっぱり、すれ違いだ。


哀しくてもどかしい、すれ違い。







私は、すっと背筋を伸ばした。



真っ直ぐに、お祖母ちゃんを見つめた。

お祖母ちゃんの、瞳だけを。


射るように。







「お祖母ちゃん・・・・・・私と、協力協定結ばない?」





私は、そう、静かに、けれどハッキリと言葉にした。




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