私は最強ビンボー女!
私はその言葉により、思考を本題へ戻す。



「同じこと?」


お祖母ちゃんに問い返せば、お祖母ちゃんは面白そうに笑った。



「そうじゃ。実はの、青菜。

あたしも裏切り行為をして、暗殺グループを解散させようと思っていたのじゃよ。」



その言葉に、思わずポカンと口を開けた。


だって・・・だって!!!



「う・・・うそぉ!?

じゃ、じゃあ、ナァちゃんの暗殺はっ・・・・・・」


あわあわと呟けば、お祖母ちゃんは考えるように言った。



「岸田夏実の暗殺のことか?それは、実行したであろうな。

そもそもあたしのしようとしていた裏切りは・・・

青菜の邪魔を放ったらかしにしておく、というものじゃったからのぅ。」



へ?私の邪魔を、放ったらかしにしておく?


「つ、つまり・・・?」


「青菜は元からぶっ壊すと言うていたじゃろ?

じゃから、青菜が邪魔をしても、青菜を罰さないことにしていたのじゃよ。」



私を罰さない?


それはつまり――



「私を殺さないっていうこと?」


私の言葉に、お祖母ちゃんはこっくりと頷いた。




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