私は最強ビンボー女!
「そういうことじゃ。

それは充分な裏切り。故に、あたしは殺されるじゃろう。


じゃから、部下があたしを殺すところを、警察にバレるようにして。

暗殺グループが捕まるように仕向けようという魂胆じゃった。


暗殺グループが捕まるということは、立派な解散じゃろう?」



淡々とお祖母ちゃんは言った。


私は驚きで言葉が出てこなかった。




『あたしは殺されるじゃろう。』


どうして、平然とそういうことが言えるの?





呆然と思っていると、葉月がもの凄い勢いで、私の横を通り過ぎた。


そして、お祖母ちゃんに抱きつく。




「そんなっ・・・そんなこと、考えていたんですか?葵様っ・・・・・」



そう言う声は、かすれていて。


お祖母ちゃんに抱きついた体は、震えていた。






―――あぁ・・・・・・。


本当に、好きなんだ。



心から思った。



葉月は、お祖母ちゃんのことが本当に好きなんだ、と。




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