私は最強ビンボー女!
私は、お祖母ちゃんを見て言った。


「私が今できることってある?」
「ない。」



・・・・・・即答ですか。


「今は、の。今は朔らに任せておけば良い。

じゃが、青菜。説得するのは、お前がするのじゃ。」


淡々と紡がれた言葉。

私はつと眉をひそめる。


「まさか、私だけで説得するとか、言わないよね?」


「いや、そうじゃよ。青菜だけで説得するのじゃ。準備はあたしらがするからの。」


「は・・・はぁ!?お祖母ちゃんは何か言ったりしないの!?」



社長じゃん!

協力協定結んだじゃん!



「・・・・・・言えると思うかの?」


「え?」


言えると思うか・・・って、どういうこと?



お祖母ちゃんの瞳が、切なそうに見えた。

翳りだらけの、コバルトブルーの瞳。


翳りは、いつになったら消えるんだろう・・・。



「青菜。言えると思うているのかの?本当に?

あたしが・・・言えると?」


心の片隅で、私は微かに納得した。

お祖母ちゃんの様子を見て、微かに、成程と思えたのだ。




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