私は最強ビンボー女!
避けられる。


このくらいの速さなら、容易に。




――でも――








次の瞬間。



腹部に、痛みが走った。


強烈な痛み。



激痛。


そうとしか、言い表せない。




「・・・・・・ッ・・・はぁっ・・・」


「「「「青菜っ!!!」」」」


お祖母ちゃん、葉月、日岡さん、源蔵さんが叫んだ。



私は、床に崩れる。


「ハッ・・・よえーな、お前、本当に朝霧家の直系かよ。」

嘲りのような笑み。


周りが、ざわめき始めている。



私は、力を振り絞って、スーツ男の足首を掴んだ。





―――勝負は、これからだよ。





< 563 / 836 >

この作品をシェア

pagetop