私は最強ビンボー女!
私は、ぶっ壊すの。

前から言ってたじゃない。


ぶっ壊してやるって。

朝霧家なんて。暗殺グループなんて。


ついでに、ぶっ壊してあげるから。

あんた達の、苦しみ、も。




「私を、殺して、傷つけて・・・あんたは楽しい?」


声がかすれる。

駄目だ。足首を掴む力が、消えてくっ・・・



魅入られたように、スーツ男は私を見つめる。

周りの、人達の視線も感じる。




「たの、しいの?虚しく、ない、の?」


呼吸が荒い。

変な汗が頬を伝う。



「責任、取るよ・・・という、か。取ら、せ、てっ?

でもっ・・・そ、の・・・せき、に、んは・・・死ぬことじゃ、ない、でしょぉ!?」



あなたは、私を殺したいわけじゃないんでしょう?



「おね、がい・・・・・・あんたが、ホントに・・・ホントに、してほしいこと・・・って・・・な、に?

それ・・・を・・・・・聞かせ・・「うるせぇっ!!!」



途切れた言葉。


混乱したように、私を蹴るスーツ男。





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