私は最強ビンボー女!
怪訝そうに眉をひそめた私を見て、佐奈がため息をついた。


「なーんにも知らないワケ?」


「うん。黒狼についてはなーんにも。だって、実際それどころじゃなかったし。」


「あー・・・うん、まぁ、そうだろうけどさぁ・・・・・・」



佐奈は、なぜか陽と翼に哀れみの視線を投げかけた。


「えーっと・・・ガンバ。」


「あぁ。」

「おぅ!」


陽が頷き、翼が明るく言った。



・・・・・・何を頑張るんだろう?


一瞬そんな疑問が脳裏をよぎった。

でも。ま、私には関係ないか☆と、あっさり受け流した。



「で?なんで私なんかを?

というか、糞親父とお母さんは一体どこでどう繋がってるの?」


私の問いに、佐奈が大きく目を見開く。


「青菜、あんた・・・

あんたの糞親父が黒狼の総長で、あんたのお母さんが"青き女神"だってこと、知らないの?」






・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は?




私の糞親父が、黒狼の総長?


私のお母さんが、青き女神?




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