私は最強ビンボー女!
「だって・・・気になるじゃん。

ナァちゃんを守れなかったのなら、私の任務は失敗だし。」



じっとナァちゃんを見つめながら言えば、ナァちゃんは眩しそうに微笑んだ。



「青菜様、大丈夫だよ、私。

何にもされてない。生きてる。


これは、青菜様のおかげ。

そんで、今、怪我してるのは私じゃなくて青菜様の方。


心配するんなら、青菜様自身にしてあげて。

ね?」



柔らかい笑みを浮かべながら、私の瞳を覗き込むナァちゃん。


私は、コクンと頷いた。


「ん・・・ありがと、ナァちゃん。」



ナァちゃんは、私の言葉に満足そうに頷いた。


私は、そんなナァちゃんが生きていてくれたことが、嬉しくて嬉しくて・・・

もの凄く、ホッとした。



「・・・・・・ありがとう、皆。」


皆のおかげで、私の任務は成功したよ。



皆が、無事で良かった。

そう、思った時だった。





「・・・・・・ッ・・・あぁっ!!!!!」



葉月の――呻き声(ウメキゴエ)が聞こえたのは。




< 593 / 836 >

この作品をシェア

pagetop