私は最強ビンボー女!
「青菜、すまぬ。

あたしの・・・あたしのせいじゃ。」



儚い笑みが、くしゃりと歪む。


苦しそうに歪められた顔は・・・まるで、お祖母ちゃんが怪我をして痛がっているみたいだった。




違う。


違うよ。




「お祖母ちゃんの、せいじゃない。

お祖母ちゃんのせいだけど、お祖母ちゃんのせいじゃないよ。」


私がキッパリと言えば、お祖母ちゃんは呆れたように私を見た。



「青菜、矛盾しておる。」


「だって、しょうがないじゃん。矛盾してることなんだから。」


私は唇を突き出して言う。

首を傾げたお祖母ちゃんに、私は話す。



「あのね。

確かに避けられなかったお祖母ちゃんのせいではあるよ。」


「ハッキリ言うの。」


「だってそうじゃん。


でも、お祖母ちゃんのせいとか思うのは駄目。

刀を振り下ろした女の人のせいでもあるんだし。


それに何より。


葉月はお祖母ちゃんを助けたいから庇ったんだろうから。

お祖母ちゃん自身を責めて欲しいわけじゃない。」



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