私は最強ビンボー女!
「青菜。葉月は、絶対、大丈夫だ。

心配しないで、寝てろ。」

真っ直ぐに私を見据えたまま、ぶっきらぼうに陽は言う。


「あの葉月だろ?心配なんていらねーだろ。

青菜は安心してぐーっすり寝てればいいんだよ。」

ケラッと明るく笑い、翼は言った。




「・・・・・・うん・・・ありがとう・・・」



大丈夫だって保障なんて、どこにもない。


でも、2人の言葉を、私は信じれた。




それは、たぶん。

頭の上に置かれた手が・・・温かかったせいだ。


だって、ガラにもなく、離れて欲しくないな・・・なんて、思っちゃったんだもん。


絶対、そうに決まってる。






――というか、今日は本当に、2人にお世話になったな・・・。


2人は私の命の恩人だって言っても、過言じゃないし。





「・・・・・・ね、陽、翼。」


私は、未だに片手を私の頭の上に乗せている2人を、見上げて言った。



「なんだ?」

「どーした?」


2人が首を傾げる。



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