私は最強ビンボー女!
―――分かってるよ、葉月。



友達になってくれると同時に・・・教えてくれるんでしょう?

葉月と、緋月ちゃんのこと。




「話がある。」



葉月は、一言そう言うと、私のベッドに腰掛けた。


私は、ベッドから起き上がっているから、葉月の後頭部が見える。



「青菜は、聞きたいんでしょう?」


最初に葉月に会った時と同じように、葉月の長い黒髪は、耳の後ろで1つのおだんごにされていた。



私は、そのおだんごを見つめながら頷く。


「うん、そうだよ。聞きたいの。」



私の言葉を聞いた葉月は、次の問いを口に出した。


「馬鹿みたいな話でも?」

淡々とした口調。でも、葉月・・・・・・声、少し、ほんの少し、かすれてない?



「馬鹿みたいな話でも、だよ。」


キッパリと言い切った私に、葉月はため息をついた。



「じゃ、しょうがないわね。」


あっさりと承諾し、葉月は私に顔を見せずに、淡々と話し始めた。



「青菜。私と、緋月はね・・・・・・すごく、仲良しだったの―――。」







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