私は最強ビンボー女!
そして私とナァちゃんのミニミニ芝居もおしまい。


「夏実っ!!!やっと毒牙の姫に・・・「なりません。」」


あらま。

ナァちゃんバッサリー。



「なんでだよ・・・俺、夏実のこと好きなのに・・・・・・」


啓先輩が色気を放出し始めた。


慣れていないらしい緋月ちゃんは、あわあわしている。

葉月はあくび。佐奈は興味深げにガン見。


私は、とりあえず目を瞬いた。

だって、これって、まさか・・・啓先輩って・・・・・・シスコン?



「だぁってー。

あたしはイケメンとか美少女とか大好きで、追い回したいんだからしょうがないじゃん~」


ナァちゃん・・・何気にそれ問題発言だよね。

佐奈が呆れてるよー。


「だから・・・それは危ないって言ってるだろ!」


「危なくないよ~。あたしをナメないで☆」


「危なくなくても!心配なんだよ・・・。」


ナァちゃんを見つめるその視線は本当に真剣で。

ナァちゃんのことが本当に好きなんだと思った。


と同時に。

啓先輩がシスコンであることもハッキリした。


「へいへい。

それより、今日は青菜様からお話があるんだってよ。」


ナァちゃんはさらっと流し、私を自分の前に出した。




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