私は最強ビンボー女!
にっこりと、啓先輩に微笑む。


啓先輩は困惑した顔で・・・ナァちゃんをじっと見つめる。




「夏実・・・・・・お前、もしかして・・・」


「うん。命、狙われたみたい。」


「なっ!!!!!!そんな、一体いつから・・・どうしてっ・・・・・・」


「それを今から、話してくれるんじゃないの?」



啓先輩のうろたえた声を遮り、ナァちゃんが強い声で言った。



啓先輩は、驚いたようにナァちゃんを見つめる。



「夏実・・・お前、なんでそんな平静でいられるんだよ?

この女は、お前を殺そうとしたんだぞ?」


「なんでかって?簡単だよ。

葉月ちゃんは青菜様と仲がいいみたいだから。」


「・・・・・・・・・は?」



さらりと発せられた言葉に、啓先輩が目を丸くする。

ナァちゃんは、どこか不敵な笑みを見せた。



「青菜様はあたしを助けてくれた。命の恩人ってヤツだよ。

その青菜様が笑顔を向けている人なら、あたしは怖くないよ。」




啓先輩は、呆気に取られたようなポカンとした顔をした後、頭を抱え始めた。




「なんだよその理屈・・・。

納得できるような・・・あぁ、でも、そんなん無理矢理すぎるだろ・・・・・・。」




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