私は最強ビンボー女!
「岸田夏実さんの暗殺依頼は、4月中旬頃に入ってきました。

依頼人は、藤原芳樹(ヨシキ)・・・ご存知の通り、藤原家当主です。」





――――――え・・・・・・。


待って、藤原家当主って、ことは・・・その人・・・・・・




陽のお父さん?







私の疑問を読み取ったかのように、ナァちゃんが呟いた。



「白狼総長のお父様ね・・・。

まぁ、そんなとこだろうとは思ってたけど。」




やれやれ、というように肩をすくめるナァちゃん。


「えぇぇ!な、なにそれ!

ナァちゃん、予想ついてたの?!

ていうか、陽のお父さんなのに、なんでそんな冷静なの?!」



私の反応に、ナァちゃんがキョトンとする。



「え?あれ、なんか、予想外なこと言ってましたか?」


「言った言った言った!!!陽のお父さんって!予想外!!!」


「・・・・・・・・・え?どこがですか?」



え、ど、どこがって・・・


あたしは半ば唖然としながら、呟くように言った。





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