私は最強ビンボー女!
《土曜日、あんたの服買いに行くから!》

「え!?マジ!?お金あるかなぁ・・・」


《何が何でも買うから!だって青菜の私服ってジャージしかないんでしょ?》

「うん。中学と高校のね。そーいや3着になったね。」


《ジャージで合コンとかありえないから!ってことで、そのことについても、また電話する!じゃーね!》




・・・ツー、ツー、ツー・・・


佐奈、相変わらずマイペースだね。






――・・・ところで・・・



「待っててくれなくてもよかったんですけど・・・」

私は陽と紅狼総長さんに言った。


なぜか、待っててくれたんだよね・・・




「紅狼総長さんまで、あの・・・」


「翼でいいよ。」

「え?」

「俺の呼び方。あと、敬語も無しで。」


ああ・・・



「じゃ、翼まで、なんで待っててくれたの?」


「うん?だぁってさ。青菜ちゃんと一緒にいたいんだもん♪」



「あれ?名前・・・」

教えてないはずなんだけど?





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