私は最強ビンボー女!
だから私の行動は正しいはずなのに・・・。



まったく、心がざわざわするなんて、甘いね私。



知ってしまったら。


その心地よさに、離れられなくなるかもしれないなんて、予想してたことなのに。




それでも心がざわざわと騒ぐなんて、甘いにも程がある。







「ほら青菜、早く着替えて。

テストなのに遅刻はヤバイでしょ?」



葉月の言葉にぼんやりと意識を戻せば、葉月はもうすでに準備万端だった。


銀髪ウィッグもきちんとつけている。





「・・・・・・今日ってテストだったけ。」


「そうよ。今日はテスト二日目。何?寝ぼけてるの?」



葉月が怪訝そうな顔をしてる間に、私の頭から陽も翼もお母さんも糞親父も吹っ飛んだ。


代わりに、超ドアップで杞憂さんのニッコリ真っ黒スマイル★が。





「ひっ・・・うわぁああああぁあ!!!!!!」


「何よ青菜。うっさいわね。投げるわよ?」



葉月さんそれはやめて!手裏剣構えないで!




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