私は最強ビンボー女!
なんて、ガチで震えていると。




「青。お前、さすがにこの点数はないだろ。」


低い声が聞こえて、私は葉月が体を強張らせた本当の理由を悟った。




杞憂さんの後ろから出てきたのは、日岡さん。


まさかもう葉月に知らせるとは――って、んん!?



「おい待て!手に持ってるその紙はなんだ?!」


「青の解答用紙。まだ採点されてないのもあるけどな。」




おいおい日岡さん。何サラッと言ってくれちゃってんの?!


たとえ採点されてなくたとしても、その空欄の多さで大体の点数の見当ついちゃうから!!!




「隠せ!」


「教師にそんな口聞くのかよ?」



うわああん!いじめだぁ!

私、センセーからいじめ受けてるぅぅ!!!


今すぐ教育委員会に訴え・・・られないね!

私、男装して男子校に通ってる女子だからね!


なんってこったーーー!!!!!!






「教師・・・?」


葉月の揺れまくっている声に、私はハッとなる。




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