私は最強ビンボー女!
「まさか。2人はそんなこと頼まないよ。」


杞憂さんは、私の顔を覗きこんだ。


切なそうな瞳。





「ねぇ・・・許せないかな?

2人のこと、許せない?」




――違うよ、杞憂さん。




「許すとか許さないとかではありません。

ただ・・・・・・私が、怖いだけです。」





情けなくなる。本当。


臆病で弱虫な自分に。



だけど、怖い気持ちは変わらないんだ。





「・・・・・・私はたぶん、信じられないんだと思います。」



糞親父も。

お母さんも。

私自身も。





「青菜・・・。」


「・・・一ヶ月部屋代を払えばいいんですよね?

大丈夫です!やってみせますよ!私をナメないでくださいっ!」




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