私は最強ビンボー女!
なのにお母さんに責任を押し付けるのは理不尽だ。


そのくらい、バカな私だってわかる。




『それはお母さんのせいじゃないよ。

それに助けてくれたじゃん。

暗殺グループも解散できたしさ、終わりよければ全てよし!ってことでいーじゃん。』



だからそんなふうに言った。

へらっと笑って。


お母さんはやっとふわっと笑ってくれた。


『・・・・・・ありがとう青菜。』




私の目を真っ直ぐに見つめて言われた言葉に、心の奥が固まっていくのを感じた。

その時。







『青菜と葵様は――似てるわね。』



なんで葉月が私を、お母さんではなくお祖母ちゃんと似ていると言ったのか。


しびれるようなリアリティと共に理解した。




そうだ。


私はお祖母ちゃんと似ている。




この、真っ直ぐすぎる瞳を持つ、お母さんではなくて。

どこか翳りを帯びた瞳の、お祖母ちゃんの方と、似ているんだ。




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