私は最強ビンボー女!
なんていうドスの聞いたお声により、べりっと翼から離された私。



ありがとう陽。

私にはあんたが天使に見え―――ませんすみません。




なんで今度は陽が私を後ろから抱きしめているんだ。


何これイジメ?

いたいけな恋愛経験値ゼロの乙女をからかって遊ぶイジメですか?




「青菜・・・。

こいつに近づくんじゃねーよ。

お前に触れていいのは、俺だけだろ?」



突如耳元で囁かれた声は、甘くて、切なげで、妖艶で。


心臓ちゃんがまたもや騒ぎ立てる。





~~~なんなのこれ!?

ホント私が一体何をしたって言うんだ!



ぐんぐん体温が上昇してる。

ヤバイ、顔熱い。





あぁもうホントなんなんだー!




「はぁ?青菜に触れていいのがお前だけなわけねーだろ!」


「それを言うんなら、青菜はお前のでもない。」


・・・・・・なんかいきなり口げんか始めちゃったよ総長様達。





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