私は最強ビンボー女!
「私・・・すごく、すごく情けないんだけど・・・・・・縁談があって、お見合いすることになって・・・戸惑っちゃって・・・」



・・・・・・・・・縁談?お見合い?


うわぁ、さっすが金持ち!

聞かないワードがぽんぽん出てくるね!




葉月は縁談やらお見合いやらの言葉には頓着してないようだったけど、首を傾げた。


「縁談にお見合い?緋月、それぐらい覚悟してなかったの?」


「・・・いや、それぐらいの覚悟はしてたんだけど・・・・・・なんていうか、異質というか、責任重大というか・・・。」



苦い顔をする緋月ちゃん。




・・・それぐらいとか覚悟してたとか。

やっぱ世界が違うな、世界が。


そこの2人の御曹司もふっつーに話聞いてるし。

というか、そこの2人聞いてていいいのか?



・・・・・・まぁ、緋月ちゃんは何にも言ってないし、いいか。うん。




「異質?責任重大?どういうこと?」


「――横江家の跡取り候補の2人とお見合いして、どちらかを選ぶ。

そして、その選んだ方を横江家の正式な跡取りとする。」


「「「・・・・・・はあああああああ!!!???」」」




なぜ。


なぜ葉月のみならず、陽と翼まで絶叫してんの。




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