私は最強ビンボー女!
いや、気持ちはわからんでもないけど。

というか、わかるけど。めっちゃわかるけど。



だって緋月ちゃんだよ?

あの可愛くて素直で優しい、緋月ちゃんだよ?




それがあの双子の餌食になるとか・・・・・・うあああああ!!!ダメすぎるっ!



「こうなったら狩るしか・・・狩人としてあやつらを狩るしか・・・・・・。」


「青菜、ありがとう。助太刀(スケダチ)するわ。」


「サンキュー葉月。じゃあ今夜にでも「「ちょっと待て!」」」



総長2人に待ったをかけられた。

・・・あ、まぁ、当然か。


「狩るとか物騒なこと言うなよ青菜~。いちおー青菜、あいつらに助けられたんだからさ。」


「助けられた覚えがない。」


「話してないからな。
朝霧家で負傷した青菜と葉月のための医者を用意したのは哉と彼方なんだよ。」




さらりと陽から告げられた新事実に目を見開いた。



「えっ・・・嘘。」


「ほんと~。普通の医者に朝霧家のことバラすのは色々ヤバイだろ?

だからって今まで朝霧家と懇意にしてた輩は、暗殺グループを容認してるってことで、信用ならねーし。

だから、2人が信用あってワルイことにも慣れてる医者を探して頼んだってわけ。


てことで、そんな2人を狩ることはできねーよなぁ?」





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