私は最強ビンボー女!
そんな私を、私の中の冷静な私が嘲笑った。


バカじゃん?青菜。んなわけないじゃん。

気まぐれか・・・誰にでも温かいのか、どっちかだよ。

自惚れてるんじゃないよ。


世界が違うでしょ?

№1候補の暴走族の総長で、財閥の御曹司。

ただ喧嘩が強いだけのビンボー人とは、世界が違う。




そもそもさ。

独りで生きていくんでしょ?






「・・・2人とも、ありがとう!」


笑う。

本当に嬉しそうに、笑う。



大丈夫。

希望を打ち砕くのには、慣れてる。






「でもさ、やっぱ哉と彼方とお見合いってのは、ヤバイと思うんだよ。私。」



―――あぁ、でも。

無性に、会いたいなぁ。





『だからさ。たまには、弱気もいいんじゃん?って。』


ね、佐奈。

また私の弱音、聞いてくんない?




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