私は最強ビンボー女!
私・・・・・・まだまだ弱いみたいなんだ。




「まぁ、確かにヤバイよなぁ。哉が改心でもすりゃあいいけど・・・。」


翼がぼやいたところで、今まで黙って聞いていた緋月ちゃんが、おそるおそるというように口を開いた。




「あの・・・そんなに、その2人って問題あるんですか?」


「「「「・・・・・・・・・。」」」」


「・・・私、お父様から、2人は容姿端整で頭脳もあり、愛想もいいから安心しろって言われたんですけど・・・・・・。」


「いや、まぁそれはあっているが。」



確かに2人とも顔はいいわな。

そんで・・・頭もいいの?うっわ。羨ましー!



愛想もいいってのは・・・うーん、哉は分かるけど、彼方が想像つかない。

でも、陽があってるって言ってるんだから、そうなのか。

やっぱ一応そこは金持ちだし、色々あるんだろうしね。




――とはいえ。


「ぶっちゃけ、性格はちょっと問題ありなんだよねー。

女への気持ちについて、だけど。」



苦笑いをしながら言えば、緋月ちゃんが首を傾げた。



「女への気持ち・・・?」


「うん。双子の兄貴の方は女遊びが激しくて、弟の方は、極度の女嫌い。」



緋月ちゃんの目が見開かれた。





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