私は最強ビンボー女!
「正反対、なんですね。」


「そうそう。不思議だよねぇ。」



うんうん頷けば、翼が首を振った。


・・・・・・え?



「何、翼。正反対でしょ?」


「やってることはな。けど、根本的には同じなんだよ。」


「同じ?」


どういうこと?

だって、全然違うでしょ。女好きと女嫌いじゃ・・・・・・って、あ。




「どっちも女にコンプレックスを抱いてる、ってこと?」


「ビンゴ。さっすが青菜。」



ニッと翼が笑う。


・・・確かに、女に対して強い気持ちがあるっていうのは、同じ。



「でも、やっぱ正反対じゃん?嫌いと好きなんだからさ。」


「そうでもないんだな。コレが。」



翼がふっと笑う。

その微笑みは、どこか寂しそうで・・・切なそうに見えた。




「・・・ふぅん。そうなんだ。」


呟いた。

これ以上は聞かない。というかたぶん、聞いても答えてはくれないだろう。





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