私は最強ビンボー女!
パッと振り返ればそこには――




「あっれー!?哉じゃん!」


紅狼幹部の哉がいました!




「いやいや青菜。あっれー!?じゃないだろ!なんでいきなり頭突き!?超痛かったんだけど?!」


「あれ!?そういや、私の肩に手を置いた黒髪の幽霊は!?」


「・・・は?幽霊?」




ポカンとした顔をする哉に、首を傾げた。


「ん?どした哉。もしやおぬしも幽霊怖いのか!?」




そしたら仲間じゃん!うっわ、うれし「あははははっ!」



・・・・・・・・・どういうことだろう。


なんかめっさ笑ってるんですけど。

私見てゲラゲラ笑ってるんですけど。

なんか無性に腹たつんですけど。


え?どうしよう。狩ってやろうかな。

なんかムカつくし、狩っちゃおうかな。




半ば本気で考え始めた時――



「あー、ごめんごめん。青菜の肩に手ぇ置いたの、俺。」




なんか聞き捨てならない言葉が聞こえた。





< 719 / 836 >

この作品をシェア

pagetop