私は最強ビンボー女!
頭を抱えた哉を、私は笑って眺めた。



「彼女になったら、教えてくれるかな、支えられるかなって思って。」


「そんだけの理由で付き合うか?普通。つーか、そこまで気になる?」



呆れたような声に、私はうーんと考えてから言葉を紡ぐ。


「気にはなるよ。けど、それだけじゃないかも。」


「なんだよ、それ。」


「単純に、彼氏欲しいなぁと思ってね。」


「はぁ?」



眉をひそめる哉。

いや、そんな探るような顔されても困るんですけど。



「いやぁ、実は私、今まで一度も彼氏できたことないんだよね。

だからそういうのに興味があるっていうか・・・。」


「・・・・・・つまり、一石二鳥ってやつか?」


「そうそう。」


「けど、すぐに別れなくちゃなんねーよ?俺、来月見合いだし。

それに、分かってると思うけど、すでに他に5人くらい彼女いるし。

カラダだけの関係の奴もけっこういるけど・・・。

それでもいいわけ?」



訝しげに聞く哉に私は笑って頷いた。



「うん!よく考えればちょうどいいや。」


「・・・・・・意味解んねぇ・・・。」


「あははっ!哉、二度目だよ~」




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