私は最強ビンボー女!
哉にニコリと笑いかける。


「ね、どう?期間限定で付き合うってのは。」


「・・・ま、嫌いじゃねぇけど?そういう考え。」



ニヤリと哉が悪戯っぽく笑う。

私は答えるようにふふんと鼻で笑った。


「よし。じゃ、付き合うってことでいい?」


「いーよ。よろしく~♪」



クスリと笑いあって、手を握った。





・・・まさか、こんなふうに哉と付き合うことになろうとは、考えてなかったけど。


まぁ、これもありだよね。



哉はチャラいけど――たぶん、ただチャラいだけじゃない。

直感だけど、確かにそう思った。



だから・・・というわけでもないけど。


哉の瞳に確かにある翳り。

私はそれを、綺麗さっぱり消し去りたい。



そのためにはまず、なるべく近くにいなきゃダメだと思った。



哉は、たぶん今は私に話す気なんて全然ないだろうし、かわすの超上手いし。

何より・・・私自身を信用してない。


そこらの女と何にも変わらないと思ってる。

赤の他人とあまり変わらないと思ってる。





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