私は最強ビンボー女!
そんなのダメだし、私が嫌だ。



だから――




「覚悟しとけよ?哉!」


「それはこっちのセリフ~♪青菜、恋愛経験ないだろ?ヤバイと思うぜ~」



・・・なんだろう。

なんか悪寒がしたような気がする。



気のせい?・・・とか思ったところで。





「あー、哉はっけーん。」


ぼんやりした眠そうな声が数メートル先から聞こえた。




って、あれ?



「楓じゃん!どしたの?」



街灯に照らされて明るく見える緑の髪の毛を見ながら首を傾げれば。




「あ、わりーな楓!ごくろうさん。」


へらっと哉が笑った。

楓は唇を尖らせる。



「"ごくろうさん"じゃないよー。

見回り全部僕に任せてどっかふらふらするとか、ヒドイ。」


「ははっ!悪かったって!」





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