私は最強ビンボー女!
本当、さすがだ。


"知り合い"単位でそこまで寂しがれるなんて。




「・・・べっつにただの知り合いじゃねぇよぉ。」


私とりか先生の会話を聞いていたのか、ぶっきらぼうに健一さんが呟く。




「よぉく夜中ウロウロしてて・・・栄養失調で倒れて・・・とにかぁくすんげぇ心配したんだよ。」




・・・・・・・・・・ちょっと待って。


夜中ウロウロして栄養失調で倒れたのって――




「あの、もしかしなくとも、健一さんが寂しがってるのって緋月ちゃんのことですか?」


「おー。そうだけど?」





――世界はとても狭い。



なぁんだと思いつつ、私は顔をしかめる。




「りか先生、まったくいいお相手じゃないですよ。」


「えー?なんで?」


「なんでって・・・逆になんでいいお相手なんですか?」


そっちの方こそ考えられない。




りか先生はキョトンとした顔でコテッと頭を倒した。





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