私は最強ビンボー女!
「普通にいいお相手なんじゃない?

家柄もいいし、将来だって有望で、ルックスだって最高。

そりゃ、性格に多少難アリだけど、随分良質な物件でしょ?」




・・・言われてみると確かにそうなんだけど。


けど、さぁ。



「性格は多少どころかかなりかなーりだと思うよ私。」


「そう?あれはあれでいいと思うけどねぇ。」



りか先生はあっさりと言い、にっこり微笑む。


「でも、女の子にはちょっと抵抗あるかもね。」


「ちょっとどころじゃなくありますってば!」



ハァとため息を吐きつつ言い返したところで、ハッとした。


そういや、私・・・



「そんな奴と付き合うことにしたんだった。」





ピタリ。


私の言葉に、りか先生も健一さんも動きを止めた。




「・・・青菜ちゃん、付き合うって・・・・・・。」


ありえない、というようにりか先生が私を見る。



「本当ですよ。私、お見合いの日まで哉と付き合うことにしたんです。」


さらっと言った後で気付いた。




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