私は最強ビンボー女!
そういやこれ、言っちゃってよかったのかな。

言った後で考えてもしょうがないんだけど。



・・・ま、いっか。

哉だし、大丈夫でしょ。



人知れず頷いていれば、がしぃっ!と両肩を力任せにつかまれた。


目の前には健一さんの赤ら顔。




なんじゃなんじゃ。



「おーまえ・・・青菜っ!なぁに馬鹿なことしてんだよぉ。

見合いまで付き合うとか、なーんも意味ないだろぉがよ!」


つかまれたまま、両肩を前後に動かされ、不覚にも頭がぐらぐら揺れた。




「私、ば、か、だけど、意味、なく、ない、よ!」



言った後、ゴッ!!!と健一さんの額に頭突き。

痛さに、健一さんが額を抱えてうずくまってしまった。テヘッ★




「あ、おな・・・死なす気か?!」


「健一さんはそれで死ぬほどヤワじゃないでしょ。

ていうか、肩つかんで揺らすの、やめてください。話しにくくてしょうがないです。」



眉間にしわを寄せれば、慌てたように健一さんが両手をくっつけ、拝むポーズをした。



「わりぃっ!」


「いーってことよ。ただ、とにかく無駄じゃないの。」





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