私は最強ビンボー女!
ちゃんとちゃんと解ってる。



だけど、やっぱり。


どこかで2人にどうしてって叫びたくて。

頂戴頂戴って、懇願したくて。





頂戴、一番を・・・・・・温もりを。









「知ってるんですよ。

私がどれだけ間抜けな奴かなんて。」




どれだけ。

胸のうちで叫ぼうと懇願しようと、伝わりはしないし。


たとえ実際に叫んで懇願したとして・・・与えられはしない。




与えられたような"形"はもらえても、きっとそこに"中身"なんてない。






――知ってるよ。



哉と恋人同士になるのが、私の得になることなんてないって。





でもさ、それでも別にいいと思わない?


何かを変えられるのなら。

その可能性があるのなら。




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