私は最強ビンボー女!
「本当だよ。」



さらりと答え、青菜は笑う。


「なんで嘘つく必要あるの?陽、変なの~」



変?


変なのか、俺は?




4年も思い続けるなど・・・それで尚、気持ちを伝えられないなど・・・

変なのか?愚かなのか・・・?




「・・・・・・変なのは青菜だよ。」


ぽつりと呟いたのは桃榎だ。



睨むように、青菜を見つめる。

その瞳には、怒りが見えていた。





「なんで?そんな素振り一度も見せなかったじゃん。

というか、さ。哉は一ヶ月ぐらいでお見合いするんだよ?

もしかしたらそのお見合い相手と結婚するかもなんだよ?


・・・変だよ!なんでそれでいいって思うの?

なんで、なんでそれで哉なの?!」



喚くように紡がれた言葉。


青菜は、それにふっと、どこか意味深げに微笑を浮かべた。




「桃榎って意外に鋭いんだね?可愛い顔してやるぅ~」





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