私は最強ビンボー女!
――見た気がした。



今、さっき、あの瞬間。

確かに。




コバルトブルーの瞳が、翳るのを。









「・・・・・・疲れない。」



呟いた。

小さく、けれども声に出して。


青菜に届くくらいの声で。






「疲れない。俺は、それを疲労だとは思わない。」


真っ直ぐに、見つめた。

綺麗なコバルトブルーの瞳を。

青菜を。





青菜は、一瞬・・・ほんの一瞬、くしゃりと泣きそうな顔をして、俯いた。




「陽、は・・・真っ直ぐだね。」


ぽつりと落とされた言葉には、自嘲のようなものが混じっていて。



なぜだか、やりきれない思いがわきあがった。





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