私は最強ビンボー女!
「青菜の方が・・・真っ直ぐだ!!!」


思わず大きな声が出た。




だが、だってそうだろう?


青菜は真っ直ぐで、だからこそ朝霧家の問題だって解決して・・・

俺も救われたんだ。



青菜は、真っ直ぐだ。

俺より、ずっと。





――そう、紛れもなく思うのに。



「違うよ、陽。」





青菜は淡々とした声で否定した。




「私は、真っ直ぐなんかじゃない。

歪んでる。

それに気付かなかった・・・気付きたくなかっただけ。」



淡々とした声なのに、なぜか痛々しさを感じた。

こちらの胸が詰まるほどの、痛々しさを。





「だから陽は、私のことは諦めて、他のもっと真っ直ぐな子とかと付き合いなよ。

もっと真っ直ぐで可愛い子なんていっぱいいるだろうから・・・。

それにさ、どうせ、私への思いなんて勘違いだよ。」






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