私は最強ビンボー女!
自棄(ヤケ)になったらしい青菜はそのまま唇を尖らせて、そっぽを向いて言った。



「そうだよ。陽は馬鹿なんかじゃないもん。

勘違いで好きになったりしないよ。

そんで、好きになったら今度は馬鹿みたいに真っ直ぐに一途に想うんだ。

だいじょーぶ。想像できまくりだから。」


「そうか。じゃあ、諦められないってのも分かるな?」


「・・・・・・想像は、できますけど。」



じっと青菜は俺を見る。

探るような眼差しは・・・何かを迷っているみたいだった。




「だけど私、今哉の彼女なんだよ?」


「関係ない。」



ばっさり切り捨てた。

そう、そんなものどうってことない。




「奪えばいいだけだろ?そんなの。」


「・・・・・・はっ・・・?」


ポカンとした青菜に、不敵に微笑んだ。



「俺、哉なんかより魅力はあるって自負してるんだが?」


つっ・・・と、青菜の頬に指を滑らせる。



「・・・・・・なっ・・・」


カァッと青菜が頬を紅くさせ、ずざざざざっと後ずさりした。




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