私は最強ビンボー女!
「な、ナァちゃん・・・いつから知って?!」


哉と付き合う云々になったのは昨夜だけど?!




「ふっふっふっ。

青菜様、この美形大好きミーハー道を極めるあたしをナメてもらっちゃぁ困りますよ?」


「いや、ナメてないよ。でも、どうして・・・」


「そっれは企業秘密ってヤツですよー!」




ふふんと笑うナァちゃんは教えてくれる気がなさそう。


うーん・・・。

やっぱさすがナァちゃんで流すべきなのかなぁ。





「って、あ!ここですっ!」



なんて思っていたところで、ナァちゃんが声を出した。





正面を見れば、なんかすっごい古くて汚い、シャッターの閉まった小さなお店のような建物が見えた。


左右に視線を向ければ、シャッターが閉められた自営業らしいお店。





「・・・廃れた商店街、か。」


ぽつりと呟いたのは日岡さん。




あぁ、確かに。

ここは確かに"廃れた商店街"だ。





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